玉野市様 K-Cloud 【生活保護システム導入事例】

2016年6月12日

岡山県 玉野市様(社会福祉部 福祉政策課様)に聞きました。

生活保護システム

全国519の都道府県市区町にてご導入をいただき、全国導入実績No.1のシステムになりました。

写真:玉野市役所
福祉政策課様があります、玉野市役所です。(本庁舎)です。

弊社福祉総合システム「ふれあい」パートナーシリーズ®生活保護システムを弊社K-Cloudで利用していただいています玉野市役所様の事例を紹介させていただきます。
平成27年10月からオンプレミスで利用していました生活保護システムをクラウドシステムに移行されました。

Q1 クラウド化にした理由を教えてください。

A 住民情報システムなど全庁的なクラウド導入を契機として、クラウド導入によるシステム更新などの初期費用は多額になるが、サーバ廃止などによる長期的な経費の削減効果が大きいこと、災害時の情報保管や情報保護の安全性の観点からクラウド化を実施することとしました。

Q2 クラウド化までの取り組みについて教えてください。

A 生活保護システム、サーバ等の機器の更新時期が来たため、当初はそのままシステム、機器の更新を検討していましたが、同時期に住民情報システムなど全庁的な他システムのクラウド化が決まったため、生活保護システムについても、保護担当課、システム担当課とで協議し、クラウド化の方向性を決定しました。当初は、他のシステムと一体的な運用を目指してクラウド化する予定でしたが、費用面等から他のシステムとは運用・実施とも別に単独でクラウド化することとなりました。

Q3 クラウド後の成果について教えてください。

A サーバが庁舎から無くなったことにより、従来庁舎内で行っていたバックアップ、システム管理等の作業をすべて委託業者にお願いできることと、担当課でのソフトウエアの更新作業が必要なくなりました。

Q4 番号制度との連携について教えてください。

A 生活保護システム番号連携ユニットと生活保護システムは、北日本コンピュータサービスさんのものを利用していますが,統合宛名管理システムが他社のシステムとなるため,それぞれのサーバについて,別の設置場所で管理しています。そのため,生活保護システムと統合宛名管理システムのデータ授受については,番号連携ユニットを介してFTPを利用して行っています。番号連携ユニット設置後は,団体内連携テスト、統合宛名管理システムを経由した中間サーバ参照のテストを行う予定です。

Q5 クラウド化するに当たり注意すべき点を教えてください。

A クラウド化により、サーバが、従来より遠距離に設置されることになるため、回線、距離などの関係からと思われますが、処理速度が遅くなる傾向があります。

従来よりもシステム利用にストレスを感じることがあります。特にデータ抽出の処理に関しては、本市の場合、目に見えて処理速度が落ちる傾向にあります。

画像:接続体系図

玉野市 ご紹介

(1)歴史

画像:玉野市地図

(平成28年3月31日現在)
■人口:61,681人
■世帯数:27,846世帯

玉野市は、岡山県の南端に位置し、瀬戸内海の美しい自然に恵まれた風光明媚で気候の温暖なところです。昭和15年に2町の合併により誕生しましたが、17世紀ごろまで、児島という瀬戸内海の島であり、日本最古といわれる歴史書「古事記」には、吉備児島として神話の中に記されています。

そのため、沿岸一帯には屈曲した入江が多く、太古より舟航の便に恵まれ、天然の良港として栄えました。また、17世紀ごろから入江を利用した塩の生産地としても知られるようになりました。現在でもその伝統は受け継がれ、製塩企業が操業しています。

明治に入り、宇野港が築港され、鉄道開通と宇高連絡船の就航により、本州と四国を結ぶ海上交通の要衝として繁栄の基礎が築かれました。その後、宇高連絡船は瀬戸大橋開通とともに廃止されましたが、宇野港は、瀬戸内海島嶼部の、また、岡山県物流の海の玄関口として、引き続き重要な位置づけを担っています。

また、明治末から大正にかけて、非鉄金属業、造船業の第2次産業が興り、現在でも主要産業として、地域経済を支えています。なお、造船所では、10年ほど前から進水式を一般客に開放するなど、市内外の住民に親しまれるような取り組みも行っています。

(2)特色

日本で最初に指定された国立公園の一つである瀬戸内海国立公園内にある王子が岳から望む備讃瀬戸の景観は素晴らしく、対岸まで最短距離で約7㎞の四国を背景に、東は小豆島から、西は瀬戸大橋と塩飽水軍で有名な塩飽諸島の多島美が見渡せ、天気が良い日には西日本最高峰である愛媛県の石鎚山までが望めます。

また、瀬戸内の景観を生かして3年に1度開催されている「瀬戸内国際芸術祭」の本州側玄関口の一つであり、香川県の直島・豊島などと本州を船で結ぶとともに、発着点である宇野港周辺にも多くのアートスポットが設けられています。平成28年は「瀬戸内国際芸術祭」の開催年にあたるので、瀬戸内の景観と芸術をいっしょに楽しんでみてはいかがでしょうか。

食としては、第1回・4回みなとオアシスSea級グルメコンテストでグランプリを獲得した「たまの温玉めし」がおすすめです。焼き穴子と雑穀米を使い、醤油と蒲焼きのタレで炒め、温泉卵を乗せた焼き飯です。温泉卵と絡めてお召し上がりください。また、点検や修繕で造船所や宇野港に立ち寄ったことのある自衛艦のうち、レシピが公開されている4艦船のカレーを「たまの自衛艦カレー」として、「たまの温玉めし」とともに市内飲食店で提供しています。お越しの際にはぜひご当地グルメをお試しください。

福祉総合システム「ふれあい」パートナーシリーズ®生活保護システムを更新時に弊社が提供しますK-Cloudを採用されました玉野市様は、K-Coludでのファーストユーザーです。玉野市の社会福祉部 福祉政策課及び総務課のご担当者様にクラウド化するにあたり苦労された事や導入後の成果等についてお話をうかがいました。クラウド利用をご検討されている自治体様におかれましても今回のインタビューは参考にしていただけると公務ご多用の中にも関わらずインタビュー、資料のご提供にご協力いただき、誠にありがとうございました。誌面を借りて心より感謝申し上げます。

本事例に掲載の固有名詞は取材当時のものであり現在は変更されている可能性があることをご了承ください。