石巻市様 WAISE導入事例

石巻市 保護課様  2025/7/30 

震災復興後の転換期。業務未経験ケースワーカーをAI活用で補助

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石巻市 保護課様

 

■背景や課題

WAISEの導入背景について教えてください。

東日本大震災以降、石巻市では復興業務に多くの職員が従事していたため、平成30年までは、ケースワーカーのほとんどが、他市町村の応援職員で構成されているという状況でした。

復興が進むにつれて、応援に来ていたケースワーカーたちもそれぞれの自治体へ帰ることになりました。

これにより保護課へ配属される職員が増えましたが、復興業務を優先していたことから、ケースワーカーとして配属される職員のほとんどが業務未経験という状況に陥りました。しかし、生活保護業務を教えられる職員も少なく、制度理解が十分ではない状態で、実際に被保護者を対応しながら生活保護制度を理解することが重要視されるようになったのです。

一方で、本で発行されている生活保護手帳や問答集は検索性が悪く、ケースワーカーの能力が個々の資質や努力に大きく依存していました。その結果、ケースワーカーの対応に統一性がないという課題が生じました。

また、近年の情勢の影響で生活保護の申請も爆発的に増加しており、迅速な判断と決定が求められる時代になりました。しかし、本の手帳を開いて個別の事例を検討することは時間を要するため、時間を短縮する方法を模索していたところ、北日本コンピューターサービスのWAISEを知りました。

■導入に至った決め手

WAISEを導入することになった決め手を教えてください。

最終的な決め手は検索性の良さでした。

石巻市では、経験の浅いケースワーカーが配属されることが多く、生活保護に関する専門用語や法律の条文名など、適切な単語で検索することが難しいという課題がありました。しかし、WAISE特有のAI検索機能であれば、知りたい内容を自然な言葉で入力しても、関連性の高い情報を素早く探し出せると考えました。

WAISEを見たとき、これなら知識や経験が少ない職員でも安心して業務に取り組めると確信しました。

■導入効果

導入後の効果を教えてください。

WAISEを導入して以来、調査時間の削減に成功したことを特に実感しています。これまでは、適切な対応かどうかを査察指導員に問われるたびに、根拠となる情報を生活保護手帳から探し出す必要がありました。しかし、WAISEの導入によってこの時間を短縮できたことで、事務作業だけでなく訪問調査等にかける時間をふやすことができました。多くの事例を経験することで、各ケースワーカーのスキルが向上し、結果的にケースワーカーの育成にも一役買っていると考えています。

■今後の展望

今後期待する効果を教えてください。

WAISEを活用することで、どのケースワーカーでもベテラン職員や査察指導員に頼ることなく、自ら根拠を探せるようになり、職員のスキル平準化につながっています。
今後は、石巻市が保有する独自のデータを登録・活用し、これまで以上に業務の質を高めていきたいと考えています。

 

 

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